障害について知るには、本が一番です。
本の著者は境界知能(軽度知的障害)に詳しい精神科、発達障害当事者のため信ぴょう性が高く、実例に基づいているので仕事や生活の改善にも役立ちます。
ここでは境界知能や軽度知的障害、発達障害グレーゾーンの方向けに、私が推す本を15冊ご紹介いたします。
- ケーキの切れない非行少年たち
- どうしても頑張れない人たち
- 歪んだ幸せを求める人たち
- 境界知能の子供たち
- 知的障害のことがよくわかる本
- ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本
- ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本
- ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本
- ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が会社の人間関係で困らないための本
- 行動障害支援に役立つアイデア集
- 知的障害は治りますか?
- 発達障害サバイバルガイド――「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47
- イラスト図解 境界知能&グレーゾーンの子供の育て方
- 図解でわかる障害福祉サービス
- アルジャーノンに花束を
ケーキの切れない非行少年たち
境界知能・軽度知的障害の知識を知りたい方にはこの本は必読でしょう。 少年院でさまざまな少年少女の共通点や非行理由を見てきた心理士の先生が、なぜ境界知能が生き辛いのかを説明してくれています。
ページ数もそんなに多くないので、入門書としては最適です。
どうしても頑張れない人たち
ケーキの切れない非行少年たちの続刊で一見タイトルがネガティブな印象を受けますが、実際は本当に困っている人を支援につなげるための知識やメソッドが載っています。
頑張ることにつまづいてる人への見方や向き合い方の見直しに参考になるので、シリーズ1と合わせて読むことをお勧めします。
歪んだ幸せを求める人たち
ケーキの切れない非行少年たちシリーズ3で、他人に被害をこうむる歪んだ幸せをなぜ人は求めるのか、その心理や矯正するにはどうすればよいのか、そもそも幸せとは何なのかを考えさせられる内容がまとめられています。
障害についての知識はあまり載っていないので、こちらはケーキの切れないを愛読してる方に読んでほしいと思います。
境界知能の子供たち
学校のクラスの中に6人はいると思われる知的ハンディキャップを持った子供への理解、彼らを支援するプログラムについて簡単に書かれています。
境界知能や知的障害が発生する要因にはまだまだ未知数なところがありますが、そういったハンディを持った子供たちを否定することなく苦手なところを見つけて改善、長所をさらに伸ばすコツなどが具体的に書かれています。
これから子供を持つ親の方にはこの本は子育ての参考になるのではないかと思います。
知的障害のことがよくわかる本
知的障害は本質的には障害ではなく、一人一人の脳の構造ですが、その特性が社会に適応し辛いので障害者の区分になります。
普段の生活でついやってしまう事や行動の特徴をイラストでわかりやすく書かれており、不安や辛さをある程度解消する手段が書かれています。
また、知的障害者が発生する原因についても書かれており、そういったことを深く知りたい方には一読する価値はあるでしょう。
- イラストが具体的でわかりやすい
- 療育サービスや相談できる機関を教えてくれる
ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本
スマートフォンをゲームやSNSによく使う学生は多いのではないでしょうか?
バスや電車ではスマホを弄る人が急増しており、それで乗り換えを逃すという事も多々あるので、勉強が集中できないなんて事もあるはずです。
スマホを一定時間使わない、インターネットにのめりこまない工夫や強制的に断つアプリが載っているので、資格勉強しているグレーゾーンの方には非常に助けになることが書かれています。
ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本
ケアレスミスが多くなると罪悪感の押しつぶされそうになり、うつ病や適応障害を発症するリスクがあります。
パソコンのデータ整理をやるのに効果的な方法、メモの書き方が載っていて、ケアレスミスを減らすコツが満載です。
少しでもミスを減らすことが二次障害を減らす事につながります。
ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本
お金の無駄遣いを防ぐ、物の置き方など生活での困りごとへの対処法が載っています。
- 怪しいセールスへの勧誘に惑わされない
- 時間管理を見直したい
- クレジットカードの乱用をどうにかしたい
ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が会社の人間関係で困らないための本
職場でのコミュニケーションの悩みを解決してくれます。
また報連相のベストタイミングや、スーツなどの身だしなみに時間を書かかる場合、それを短縮させる方法が載っています。
行動障害支援に役立つアイデア集
どちらかといえば、障害者を支援する支援員向けの本になります。
しかし、障害者自身も支援向きの知識を学び実践する事により、支援者の負担を減らし信頼関係を深める事になるので、非常に大きな助けになるはずです。
- 障害者のパニックへの対応ができる
- 環境整備やスケジュールに取り入れる課題についてわかる
- 支援するコツや方法がわかる
知的障害は治りますか?
障害者が改善されたエピソードが載っており、一縷の希望を抱かせるような内容になっています。
しかし知的障害は病気ではなく脳の特性で治すものではなく、うまく付き合う事が治療だと思っているので障害そのものを消したいという方には不向きかもしれません。
発達障害サバイバルガイド――「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47
Amazonレビューが千以上も達している、ベストセラーで生活に役立つツールや辛いことを切り抜けるマインドについて教えてくれます。
- 著者のネーミングが面白い
- うつ病を防ぐ休息のとり方がわかる
イラスト図解 境界知能&グレーゾーンの子供の育て方
前述した境界知能の子供たちに書かれてある内容をイラストでより分かりやすく説明し、子育てに起きる問題ケースの対応策がまとめられています。
図解でわかる障害福祉サービス
障害者を支援するサービスは充実し生活を支える福祉サービスを視覚的な情報で知る事ができます。
障害者手帳の取得や福祉サービス利用を検討しているなら、こちらの本を読まれると体系的な知識が得られます。
アルジャーノンに花束を
人間の知性や感情、人間関係について考えさせられる書籍で主人公は知的障害を抱えており、ある手術がきっかけで高い知能を手に入れました。
しかし難しい事柄まで理解できるようになると同時に彼は、周囲の人々が知的障害者だった頃の自分を馬鹿にし続けていた事、母親はそんな自分を嫌っていた事実までもわかるようになり虚しさしかありませんでした。
同じ障害がある自分には彼の悲しみには共感できるものがあり、知能について再考するきっかけにもなった本ですので、お時間がある時に一読してほしい本だと思います。
知れば生きづらさが軽くなる
一押しの本を15冊を紹介し、どれもが障害の悪いところを改善できる本です。
上手く改善できれば、生活力が上がり生き辛さが多少無くなれば自己肯定感や幸福感の向上にもなるでしょう。