知的障害
トゥッキーのプットブログ
知的障害

境界知能に気づくサイン

苦しいとサインを出しても、気付かれないわけ

知能指数70~85だと学校の授業についていけず、言葉の発達に遅れがあり、友達もできず孤立する事がよくあります。

苦しいというサインを発信しているのですが、先生や親には気付かれず伝えようにも努力不足だと言われてしまいます。

特別支援学級に通うという選択肢もありますが、親が自分の子供が障害があるという事を認めたくなく、やればできるという努力論を押しつけられる事がほとんどです。

境界知能があると思われる兆候的なサインが3つほどあります。

小中学生の頃には、孤立する

小学3年生くらいから、クラスメートと馴染めなくなりどの友達グループにも入れず、阻害されてしまいます。

ひどい時には2年生までは仲良くしてた友達が、境界知能者の思考や行動を不審に思い、やがて奇怪な目で見るようになり、最悪いじめの標的にされるなんて事もありえます(著者もそうでした)。

孤立する原因は当事者の思考や行動ですが、それを端的に示すのが体育と授業でしょう。

体育が苦手

運動で出来る事の幅が狭く、特に跳び箱や倒立回転のような高度なものだと不可能に近く、飛んでくるボールを上手くキャッチする事も難しいので、ドッジボールで当てられる標的にもなりやすいのです。

身体を動かすことが不器用で動作が不自然になり目立ってしまい、それを面白がる同級生の視線は非常に辛いでしょう。

何とか追い付こうと挑戦する子供もいますが、一歩間違えればけがにつながる危険があります。

それにも関わらず境界知能者は、やる事を強要され結果的に恥をかくような憂き目にあう事が後を絶たないのです。

出席は出来ても、勉強はできない

学校には朝の始業まで遅刻せず来ることはできても、授業そのものにはついていくことが難しく、教師の話を聞いてもうわの空でいる事があります。

ワーキングメモリーが低いと、話しの全体的な内容や結論を理解し辛いためです。

境界知能はクラスだと35人中5人いる割合のため気付かれず、教師も身体機能が周りの子供と違いと薄々気付いていますが、何故か境界知能の5人を放置してしまいがちです。

恐らく教師はその5人が周りと比べて勉強が苦手で、授業の内容を理解していないと薄々気付いているのですが、知能指数や心的負担の知識に精通していないので、子供がサボっているとか真剣でないとか決めつけてるかもしれません。

キャリア重視で考えると、成績優秀な生徒を気遣った方が実績が大きくなるので、生き辛い子供にかまう暇がないともいえます。 最も当事者にとっては差別以外なにものではありませんが。

この事からほとんどの教師は、クラスで5人の子供が周りから疎外されても、残り大多数の30人が成績優秀で卒業させる橋渡しような仕事しかせず、境界知能の生徒が苦しみのサインをしても見て見ぬふりをしてる可能性があります。

まとめ

極端ですが、いじめを受けている子供は境界知能や軽度発達障害、自閉症の特徴があり、同級生30人に合わせる事がどうしてもできません。

なのに親姉弟や教師には理解されず、「あなたはやればできる」みたいなゴリ押し理論を押し付けられ、健常者として学校に通った挙句、境界尾知能に気づかれずに社会の荒波に送り出され大きな挫折を味わう羽目になる可能性が高いです。

私が小中学生の頃は、「やればできる」「死ぬ気で頑張ればどうにかなる」といったゴリ押し理論が流行っていて、頑張ろうとしても同級生の足を引っ張てしまい、嫌われる視線を受け続ける生き地獄のような環境でした。

もしあなたのお子様が上記のようなサイン、生きづらさを持っていたらせめて児童精神科や専門機関にご相談ください。

生きづらさを持ったまま社会に出ると、さらに辛い思いをするのはあなたのお子様とあなた自身なので、境界知能・知的障害は早期発見して、適切な改善をするべきです。