支援があるか無いかで生きやすさがかなり変わる
精神や知的、身体的な障害があると生きる難易度が高くそのためにうつ病などの二次障害が発症する恐れがあります。
しかし障害福祉サービスを利用すれば、かなりの心理的負担が軽くなり、二次障害を防ぐ事につながります。
この記事で紹介する【図解でわかる 障害福祉サービス】はサービスの申請の仕方や詳細をイラストで丁寧に説明されており、視覚的にも分かりやすい書籍です。
- 第1章 支援者を支援する際、まず知っておきたいこと
- 第2章 障害者に関する法制度
- 第3章 障害者総合支援法
- 第4章 障害福祉サービスの使い方
- 第5章 障害福祉サービスの実践事例
- 第6章 障害者の生活を支える制度
障害者の定義
障害者支援総合支援法では4つに分類されています。
外見や言動に明らかな差異があると障害者と思われがちですが、これは一人ひとりの認知で範囲が異なってきます。
身体障害者の場合、心臓に難病を抱えていてもそれ以外は普通の人の外見で、ぱっと見すぐに気付けるはずがなく健常者と同じようにしか見えないでしょう。
境界知能の人も普通の人と変わらない見た目なので、障害に気づくのが遅れるケースもよくあります。
障害者とは誰を指すのか曖昧な面も多く、端的に言うと社会的障壁、日常生活や社会生活上の暮らしに制限を受けている状態の人々を指します。
引用元 【図解でわかる 障害福祉サービス】 5ページ
ノーマライゼーション
知的障害者の生活改善をしようとした社会活動家バンク=ミケルセン氏は『ノーマライゼーション』を提唱し、8つの原則があります。
日本でも”障害のある人もない人もお互いに支え合い、地域で生き生きと 明るく豊かに過ごしていける社会を目指す”思想で広く広まっており、福祉サービスの根幹になっています。
1日の普通なリズム
1週間の普通なリズム
1年の普通なリズム
当たり前の成長過程
自由と尊重
男女がいる世界に住む
平均的経済水準の保証
普通の地域の普通な家
引用元:図解でわかる 障害福祉サービス P17
障害福祉サービス一覧
福祉サービスは分けると3つのサービスがあり、最近では障害への認知や理解が進んできているので、様々な施策が行われています。
訪問系サービス
利用者の居宅に訪問して支援をする
ホームヘルプ、同行援護
日中系サービス
日中の介護は レクリエーション、就労支援を行う
ショートステイ、生活介護
居住系サービス
生活の場所を提供する
障碍者支援施設、グループホーム
まとめ
社会生活に適応できず生き辛い思いをしている人はかなりいて、心理的負担が大きくなるとうつ病や適応障害を発症したり、最悪非行に走る恐れがあります。
刑務所に新規入所する人々は約6割が境界知能や軽度知的障害で占める推察があり、世間では悪印象を持たれがちですが社会や他人の役に立とうと挫折した人もかなりいます。
逆に言えば障害があると認定され何らかの福祉サービスを利用すれば、心理的負担が軽減され非行をする人が減少する可能性もあるかもしれません。
なにか生き辛い思いをしている人は障害を疑い、福祉サービスを使う事を検討してみると良いでしょう。
【図解でわかる 障害福祉サービス】は福祉サービスについて知りたい方に強くお勧めできます。