境界知能は見た目は健常者とほぼ変わりはなく、通常の日常会話も一通り理解できるので、とても障害があるとは思われないことがほとんどのようで、つまり外見上での判別にはほぼ不可能です。
ケーキの切れない等の専門書には境界知能に以下のような特徴があげれています。
- 栄養不足でやせたガリガリ体質をしている
- 肥満率が高い
- 表情が硬くあまり笑わない
- ③の逆でニヤニヤしてる事もある
- 視線が下を向いている
- 上の空になりやすく、ぼっーとしやすい
しかしこれらの特徴は健常者にも当てはまる内容で、誰にでもありうることです。
違いが出るのは。いつもと違ったことや初めての場面に遭遇するとどう対応していいかわからず思考が固まると境界知能またはそれに近い特性を持つ人である可能性があります。
例えばいつも乗っている電車が人身事故で止まってしまった場合、違うルートを柔軟に探すことがわからず、パニック状態になる人は柔軟な対応が苦手と思われます。
逆にこうゆう事がなければ問題なく行動できるため、境界知能と健常者の見分けをさらに難しくしていると言えるでしょう。
境界知能や発達障害は行動パターンで見分けがつける
- 感情コントロールが苦手ですぐにかっとなる
- 人とのコミュニケーションがうまくいかない
- 集団や組織のルールを守れない
- 集中力があまりない
- やる気があまりない表情をする
- 嘘を頻繁につく
- 他責思考になる
- 注意が散漫になる
- その場に応じた対応ができない
- 嫌やなことがあったら何かと避ける
このような行動パターンを頻繁にやる人は知的能力や生活能力に何らかの問題があり、診断を受けたら境界知能や発達障害だったという事がよくあります。
問題なのは障害に気付くのが社会に進出した後で、仕事が覚えられない等の悩み事がきっかけで精神科に行き、そこで判明するケースがほとんどで、比較的支援しやすい学生時代では見過ごされるのが非常に多いという事です。
障害に関する知識がないと上記のような行動パターンを目にしても、性格の問題として片づけられてしまい、境界知能者は健常者として扱われさらに問題行動を増やしているのが現状です。
気付いたら合理的配慮のある接し方を
もしも近くに上記の行動パターンを頻繁にやる人がいたとしたら、境界知能である可能性があります。
普通はそういう人を見かけたら避けたり無視をするのがほとんどだと思いますが、境界知能は日本の人口だと1700万人もいるので誰かの身近に必ずいます。
だからこそ彼らを健常者とは違う異物だから排他的になるのではなく、合理的配慮のあるコミュニケーションをとってほしいと願います。
- 感情的に叱らない
- 威圧的でない指示をす
- 共感する
- 答えをせかさない
- ゆっくりめに話す
- 答えやすい話の内容を展開する