仕事にはいろいろな種類がありますが、比較的わかりやすいイメージだとスーツを着てパソコン操作したり電話応対したり言ってしまえばクレヨンしんちゃんの野原ひろしが就いている営業職の仕事が一般に定着しています。
このような仕事にはマルチタスクがつきもので複数のことを要領よくこなさなければならず、日本の仕事のほとんどはマルチタスクに慣れなければまともに仕事ができないというちょっとしんどい環境にあります。
特に境界知能の場合、マルチタスクが苦手という事がよくあるのでそれをやるのが前提である日本の職場環境はかなりきついものがあります。
境界知能がマルチタスクが苦手なのは下記の原因が考えられます。
- 動きがぎこちなく細かい作業が苦手
- 情報整理がうまくできず、注意の分配ができない
- 一つのことに集中しすぎて物事を切り分けられない
これらの原因を知ったうえでマルチタスクに慣れる具体的な方法をご紹介します。
運動能力を可能な限り上げる
境界知能は運動が苦手という特徴がよくありこれが成人になっても続くことがあります。
身体を動かす機能は年齢の経過とともに発達すると言われていますが、境界知能だとの運動能力の発達に遅れが生じます。
運動能力が発達しないのは運動機能障害を併発してる可能性があります。
これが転倒などの事故につながりマルチタスクを困難にさせている原因になっていると思われます。
運動能力を鍛えるにはできるだけ運動が苦手だと早期発見し、毎日簡単な運動をすればある程度身体機能が向上します。
転倒などのリスクがない運動を何度もやればマルチタスクをこなす能力も上がりますので、ご参考ください。
ポイント
- 細かい動きが必要のない運動をする(ウォーキングや散歩)
- 楽しく運動ができる工夫をする(目的地を好きなお店や公園にする、歩きながらスポーツドリンクを飲む)
情報整理がうまくできず、注意の分配ができない
過集中や不注意の特性があったりすると注意やあちこちに分配するのが難しく、複数の情報整理するのが辛いことあります。
例えばPCでキーボードを打っている最中に電話や来客対応をすると、何をどうすればいいのか迷い判断に悩むことが仕事ではよくあり結果的に対応が遅いと責められる羽目になったりします。
マルチタスクのある仕事を一覧にすると
- 受付
- 電話応対
- PC作業
- 書類整理
一覧の仕事は複数作業を並行してやるのがほぼ必須で、これらの仕事が占めていると言っていいでしょう。
マルチタスクができる人はシングルタスクを短い時間で処理するのが得意です。
しかし境界知能の場合、思考がゆっくりなために処理する時間がかかりそこを突かれると自信がなくなり複数作業がより難しくなります。
自分で何とかするのではなく、作業を切り替えさせるツールを導入すればたいてい何とかなります。
例:PC作業の場合
サブモニターを用意し、画面を二つにする
ワードやエクセルで書類を書くときにメインPCとは別のモニターを用意し、メインで書類作成しサブで調べ物をした方が業務もはかどり画面を切り替えるストレスがなくなります。
上記の事例のように作業を楽にさせるツールを導入すればマルチタスクをこなす能力も上がるはずです。
一つのことに集中しすぎて物事を切り分けられない
境界知能は物事を処理するのが遅いのですが、脳に刺激が強いことを優先しがちな傾向があり、それに集中しすぎて時間とエネルギーを消費し肝心なことが進まないことがよくあります。
シングルタスクに集中しても長く時間をかけてしまい、物事を切り替えるのを困難にするのが境界知能の困り事の一つです。
物事を切り替えるようにするには、一つ一つの課題を順序立てることを第一にしやるべきことを図解などで見える化すれば脳がそちらに注目します。
やることを見える化するツールにはタイムアンドタスクマップというものがあり、優先度の高い案件から表示してくれるので物事の整理に便利なツールです。
やることを順序良く計画建てるなら下記のマップの使用をご検討ください。
時間&タスク管理マインドマップ(PDF)
引用元:(マインドマップ、スピードリーディング、メモリー)安田真知子オフィシャルサイト
まとめ
境界知能がマルチタスクに慣れるコツは
- 簡単な運動で身体機能を上げる
- 情報整理しやすい環境を整える
- 仕事や生活の質を上げるツールを導入
- 時間をかけてもいいように余裕を持つ
- やるべきことを見える化する
この5つのポイントを意識すればマルチタスクがうまくいきやすくなります。
また、脳の情報整理やか鋭角立案力を上げることもできると思います。